コラム
Column
【前橋の歯医者】妊娠中は歯ぐきが腫れやすい?妊娠と歯周病の関係について

妊娠すると、お母さまの身体にはさまざまな変化が起こります。
体調の変化はもちろんですが、お口の中にも変化があらわれます。
妊娠に伴って、「歯ぐきが腫れている」「歯磨きをすると血が出るようになった」といった症状にお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、妊娠中に起こりやすい歯ぐきのトラブルや歯周病との関係、妊娠中のお口のケアについてお話しします。

飯島 康弘 院長
経歴2011年 新潟大学歯学部歯学科 卒業
2011年 利根歯科診療所 勤務
2017年 利根歯科診療所 医長就任
2018年 歯科医師臨床研修指導歯科医 取得
医院名:ココルン歯科クリニック
所在地: 〒371-0014
群馬県前橋市朝日町3丁目21−10
Contents
妊娠中は女性ホルモンの影響で歯ぐきが腫れやすい

妊娠すると、エストロゲンとプロゲステロンといった「女性ホルモン」が増加します。
女性ホルモンは、歯ぐきにある毛細血管に直接作用することが知られていて、女性ホルモンの増加によって、歯ぐきの血管は拡張し、血液が流れ込みやすくなります。
そのため、わずかな刺激に対しても、過敏に反応するようになり、出血や腫れといった炎症症状が強くあらわれるようになるのです。
また、歯周病の原因菌の中には、女性ホルモンを好んで繁殖する種類があります。
女性ホルモンが増えることで、特定の歯周病菌が増殖しやすくなり、歯周病のリスクがたかまります。
そのため妊娠中は、
・歯ぐきが腫れやすい
・歯ぐきから出血しやすい
・歯ぐきが赤くなる
といった症状が起こりやすくなるのです。
さらに妊娠中は、
・つわりで歯磨きがつらくなる
・食事回数が増える
・間食が増えやすい
といった生活の変化が起こるケースも多く、お口の中に食べものが入っている時間が長くなる傾向にあります。
こうした要因が重なることで、「歯ぐきの炎症」が起こりやすくなるのです。
炎症が続く場合は症状が進行することもあるため、気になる症状があれば無理のない範囲で早めに歯科医院へ相談しましょう。
妊娠と歯周病の関係 ― 赤ちゃんへの影響はあるの?

歯周病は、お口の中にいる特定の「細菌」によって引き起こされる感染症です。
歯周病」は、大きく二つの段階にわけられます。
初期の段階では、炎症の範囲が歯ぐきに限定されている「歯肉炎(しにくえん)」という状態です。
・歯磨きの際の出血
・歯ぐきの赤み
・歯ぐきの腫れ
などがおもな症状です。
この段階では、まだ歯を支える骨に影響は及んでいないため、適切な歯磨きと歯科医院での専門的なクリーニングによって、健康な状態に回復できる可能性があります。
けれども、歯肉炎が悪化すると炎症の範囲が広がり、歯を支える骨(歯槽骨)が破壊され始めます。
この状態を「歯周炎(ししゅうえん)」といい、より専門的な治療が必要です。
歯周病はお口の中の病気と思われがちですが、進行すると全身の健康にも影響を及ぼします。
歯ぐきの炎症によって生じた物質が血流に乗って、さまざまな臓器に影響を与える可能性があるからです。
妊娠中の女性が重度の歯周病になると、早産や低出生体重児の出産のリスクが高まる可能性があります。
歯周病は、適切なケアを行うことで予防・改善が可能な病気です。
歯周病があると必ず早産になるわけではありませんが、そういったリスクを考慮しながら、お口の状態を早めに確認しておきましょう。
妊娠中でも歯科受診はできる?安定期のケアがおすすめ

「妊娠中に歯医者へ行っても大丈夫なの?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
つわりのひどい時期には、外出すら難しい方もいらっしゃるでしょう。
基本的に、妊娠中でも歯科受診は可能です。
特に、体調が比較的安定している「妊娠中期(安定期)」が、歯科受診に適したタイミングです。
この時期には、
・お口の状態のチェック
・歯石除去やクリーニング
・歯ぐきの炎症のケア
・お口のケアの指導
などを行うことができます。
体調や身体の状態をみながら、むし歯の治療を行うこともできます。
「行ってもいいのかな」と迷っているうちに症状が進んでしまうこともありますので、気になる症状がある場合は、体調のよいときに早めに相談することがおすすめです。
妊娠中のお口を守るためにできること
妊娠中は体調の変化も大きく、これまで通りの生活が難しいこともあります。
無理をせず、できる範囲でお口のケアを続けていきましょう。
やさしく磨きましょう

妊娠中は、歯ぐきが敏感になっているため、やわらかめの歯ブラシでやさしく磨きましょう。
強くこすると出血しやすくなるため、歯ぐきに負担をかけないブラッシングを意識することが大切です。
つわりの時期は、歯ブラシを口に入れるだけでも気分が悪くなることがあります。
そのようなときは、
・小さめの歯ブラシを使う
・体調のよい時間帯に磨く
・うがいだけでも行う
といった方法で、できる範囲のケアを続けていきましょう。
食事や間食のタイミングに気を付けましょう

妊娠中は、これまでのようにまとまって食事をすることができずに、食事回数が増えることもあります。
甘いものを頻繁に摂ると、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
できるだけ時間を決めて食べることも、お口の健康を維持するために大切なポイントです。
定期的なクリーニングを受けましょう

歯科医院でのクリーニングは、普段の歯磨きでは落としきれない汚れを取り除くことが可能です。
痛みといった症状がなくても、定期的にクリーニングを受けることで、健康な状態を維持しやすくなります。
妊娠中は、むし歯や歯周病にかかるリスクも高まるため、定期的にお口の状態をチェックしておくのがおすすめです。
「出産したら」と思っていても、出産後は育児で忙しく、歯科受診の時間が取りにくくなることもあるでしょう。
妊娠中にお口のケアに取り組むことで、よりよい状態で出産の日を迎えられるようサポートいたします。
健康なお口で出産の日を迎えましょう

歯ぐきが腫れやすくなったり出血しやすくなったりするのは、めずらしいことではありません。
お口の健康を整えておくことは、妊娠中だけでなく、赤ちゃんが生まれた後の生活にもつながる大切なケアです。
当院では、妊娠中の患者さまにも安心して通っていただけるように、体調や状況に配慮しながら診療を行っています。
「歯ぐきの腫れが気になる」「妊娠中の歯科ケアについて相談したい」といったときは、どうぞお気軽にご相談ください。






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